仕事:写真、趣味:フィルム写真
「趣味を仕事にするな」
就職先を探している時によく聞くフレーズだ。
「好きなことで、生きていく」
某動画サイトの宣伝で使われていたフレーズだ。
僕は就職活動中にこの二択で迷っていた。
普通の理系大学で写真を専門に勉強していた訳ではない。写真はあくまで趣味であった。
どういった経緯でフォトグラファーという職業を選んだかはここでは省くが、結果的に僕は後者を選んだ。
フォトグラファーという職に就いて3年目を迎えた。
「好きなことで、生きていく」この選択は本当に正解だった。毎日の仕事が楽しくて仕方ない。
ただ、1つだけ変わったことがある。
それは写真が趣味から仕事になった、ということだ。
何を当たり前のことを言ってるんだと思うかもしれないが、この事実はあまりにも大きすぎた。
最新のデジタル一眼レフカメラと交換レンズを使い高画質な写真を撮影して、最高スペックのMac Proを使って画像処理を施す。
写真を撮る人であればあまりにも理想的な環境だが、平日5日間この環境で過ごしてしまうと、休日に趣味としてデジタル一眼レフカメラを使うとどうしても力が入ってしまい休んでいる感じがしないのだ。
実際、先輩方で写真を趣味で続けている人は1人もいない。
そんな時、学生時代に少しだけやっていたフィルム写真を思い出した。
モノクロフィルムであればフィルム装填→撮影→現像→プリント→額装のフローが全て自分の手で行える。おまけにデジタルを一切経由せずに。
学生の頃はそのフローが面倒臭いと思っていたが、今となってみれば自分の作品に最初から最後まで付き合える最高のツールであることに気が付いた。
フィルムカメラで写真を撮っていると不思議と力が入らず、リラックスして週末を過ごせる。
自宅に押入れ暗室を作り
銀塩プリントを楽しむ最高の生活
ということで僕の趣味は写真からフィルム写真になった。(クラシックカメラ収集が加わるのも時間の問題だった...)
さて、令和最初のカメラは何にしようかな